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日语版论语子罕第九 Confucian Analects Les Entretiens de Confucius Confucius' Analects in Latin
郷黨第十
一 孔子、郷黨(きょうとう)に於て恂々如(じゅんじゅんじょ)たり。言うこと能わざる者に似たり。其の宗廟、朝廷に在(いま)すや、便々として言い、唯だ謹(つつ)しめり。
二 朝(ちょう)にして下大夫(かたいふ)と言えば、侃々如(かんかんじょ)たり。上大夫(じょうたいふ)と言えば、ギンギン如(じょ)たり。君在(いま)せばシュクセキ如たり、与与如(よよじょ)たり。
三 君、召して擯(ひん)たらしむれば、色勃如(ぼつじょ)たり。足カク如たり。与(とも)に立つ所を揖(ゆう)すれば、其の手を左右にす。衣(い)の前後セン如たり。趨(はし)り進むには翼(よく)如たり。賓(ひん)退けば必らず復命して曰わく、賓顧みずと。
四 公門に入るに、鞠躬(きくきゅう)如(じょ)たり。容(い)れられざるが如くす。立つに門に中せず。行くに閾(しきい)を履(ふ)まず。位を過ぐれば、色勃如(ぼつじょ)たり、足カク如たり。其の言うこと、足らざる者に似たり。斉(し)を摂(かか)げて堂に升(のぼ)るに、鞠躬如たり。気を屏(おさ)めて息をせざる者に似たり。出でて一等を降(くだ)れば、顔色を逞(はな)っ
て怡怡(いい)如たり。階を沒(つく)せば、趨(はし)り進むこと翼如たり。其の位に復(かえ)れば**(しゅくせき)如たり。
五 圭を執(と)れば、鞠躬(きくきゅう)如(じょ)たり。勝(た)えざるが如し。上ぐることは揖(ゆう)するが如く、下すことは授くるが如く、勃如(ぼつじょ)として戦色。足はシュクシュク如(じょ)として循(したが)うこと有り。享礼(きょうれい)には容色あり。私覿(してき)には愉愉(ゆゆ)如たり。
六 君子は紺(かん)シュウを以て飾らず。紅紫は以て褻服(せつふく)と為さず。暑に当たりては袗(ひとえ)のチゲキ、必ず表して出(い)ず。*衣(しい)には羔裘(こうきゅう)、素衣には麑裘(げいきゅう)。黄衣には狐裘。褻裘は長く、右の袂を短くす。必ず寝衣あり、長(た)け一身有半。狐狢(こかく)の厚き以て居る。喪を去(のぞ)いては佩(お)びざる所なし。帷裳(いしょう)に非らざれば必ずこれを殺(さい)す。羔裘玄冠しては以て弔せず。吉月には必ず朝服(ちょうふく)して朝す。
七 潔斎(ものいみ)には必ず[湯浴みの後に着る]ゆかたを備え、それは麻布で作る。潔斎には必ず普段とは食事を変え、住いも必ず普段とは場所を移す。
八 食(いい)は精(しらげ)を厭(いと)わず。膾(なます)は細きを厭わず。食の饐(い)してアイせると魚の餒(あさ)れて肉の敗(やぶ)れたるは食(く)らわず。色の悪しきは食らわず。臭いの悪しきは食らわず。**(じん)を失えるは食らわず。時ならざるは食らわず。割(きりめ)正しからざれば食らわず。其の醤(しょう)を得ざれば食らわず。肉は多しと雖ども、食(し)の気に勝たしめず。唯だ酒は量なく、乱に及ばず。沽(か)う酒と市(か)う脯(ほじし)は食らわず。薑(はじかみ)を撤(す)てずして食らう、多くは食らわず。公に祭れば肉を宿(よべ)にせず。祭の肉は三日を出ださず。三日を出ずればこれを食らわず。食らうには語らず、寝(い)ぬるには言わず。疏食(そし)と菜羮(さいこう)と瓜(うり)と雖も、祭れば必ず斉如(さいじょ)たり。
九 席正しからざれば、坐せず。
一〇 郷人(きょうじん)の飲酒には、杖者(じょうじゃ)出ずれば、斯こに出ず。郷人の儺(おにやらい)には、朝服して*階(そかい)に立つ。
一一 人を他邦(たほう)に問えば、再拝(さいはい)してこれを送る。
一二 康子(こうし)、薬を饋(おく)る。拝してこれを受く、曰わく、丘未だ達せず、敢て嘗(な)めず。
一三 厩(うまや)焚(や)けたり、子、朝(ちょう)より退きて曰わく、人を傷(そこな)えりや。馬を問わず。
一四 君、食(しょく)を賜えば、必ず席を正して先ずこれを嘗(な)む。君、腥(なまぐさ)きを賜えば、必ず熟してこれを薦(すす)む。君、生(い)けるを賜えば、必ずこれを畜(か)う。
一五 君に侍食(じしょく)するに、君祭れば先ず飯(はん)す。
一六 疾(しつ)あるに、君これを視れば、東首(とうしゅ)して朝服を加え、紳(しん)を*(ひ)く。
一七 君、命じて召せば、駕(が)を俟(ま)たずして行く。
一八 大廟に入りて、事ごとに問う。
一九 朋友死して帰する所なし。曰わく、我れに於て殯(ひん)せよ。朋友の饋(おく)りものは、馬車と雖も、祭りの肉に非ざれば、拝せず。
二〇 寝(い)ぬるに尸(し)せず。居るに容(かたち)づくらず。
二一 子、斉衰(しさい)の者を見ては、狎(な)れたりと雖ども必ず変ず。冕者(べんしゃ)と瞽者(こしゃ)とを見ては、褻(せつ)と雖も必ず貌(かたち)を以てす。凶服の者にはこれに式(しょく)す。負版(ふはん)の者に式す。盛饌(せいせん)あれば必ず色を変じて作(た)つ。迅雷(じんらい)風烈には必ず変ず。
二二 車に升(のぼ)りては、必ず正しく立ちて綏(すい)を執(と)る。車の中にして内顧(ないこ)せず。疾言(しつげん)せず、親指せず。
二三 色みて斯(ここ)に挙(あが)り、翔(かけ)りて而(しか)して後に集(とど)まる。曰わく、山梁(さんりょう)の雌雉(しち)、時なるかな、時なるかな。子路これを共す。三たび嗅ぎて作(た)つ。
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